夏休みの映画館8/26(木)の『わたしは、ダニエル・ブレイク』上映後、斎藤工さんとZoomで繋いでの生配信トークを開催しました。移動中の車中からトークに参加してくださった斎藤さん、“夏休み”という言葉からは、いくつになっても冒険心を刺激されるそうです。そして本作は今回の企画の中で最もビターな作品なんじゃないかと斎藤さん。ダニエル・ブレイクのことを“自分ごと”とはなかなか思えないかもしれないけど、たとえば親戚や近所のおじさんとして考えると「こういう人いたよな」って思え、話を聞いたり行動を見ているうちにどんどん自分に近づいてくるような丁寧な演出がされていると分析されます。半径数百メートルの世界を丁寧に描くことで、こちらの周囲半径数百メートルとふと交わる瞬間があるというお話は、監督として演出もされる斎藤さんだからこそかもしれません。「映画館に育てられた」という斎藤さんは、「映画館で観る」ことは1人で完結しているのではなく誰かと共有している体験だからこそ価値があると話されました。旅先でも必ず映画館を探すという斎藤さんでした。