『発酵する民』4/2(土)には平野隆章監督と、イマジン盆踊り部から歌手の山口愛さん、ジュエリーデザイナーの大嶋櫻子さんにお越しいただき、また3(日)には平野隆章監督にお越しいただき、それぞれ上映後に舞台挨拶を開催しました。同じ鎌倉に住んでいながら、映画に登場する人たちのことは誰一人として知らなかったと平野監督。「鎌倉で脱原発パレードをする」というプレスリリースを受け、平野監督が勤めるメディアの記者として取材に行ったことが出会いだったそうです。その後彼女たちから「盆踊りを始めた」というリリースも届き、社としては取り上げられないけれどプライベートで見学に行かれました。そこでイマジン盆踊り部メンバーの言葉に興味を持ったことが、本作制作のきっかけとなったと話されます。どこに向かうのか、どこで着地するかもわからず取材を進める中、反原発という文脈である種の〈役割〉を彼女たちに期待してしまったこともあるそうです。そうではないと思い直したことで、さまざまな広がりを持つ映画が完成しました。山口愛さんの「祈り」という歌が記録された“夜のピクニック”でのエピソードや、コロナ禍で盆踊りができずその情熱を傾けて制作された「盆本（BONBON）」の紹介などいろんなお話をしていただきました。写真タイムでは、踊るように自由に身体を動かす愛さん櫻子さんと、ややはにかみながら立つ平野監督の姿が印象的でした。