『あした、授業参観いくから。』2/9(水)の上映後、安田真奈監督と美術・宣伝を担当された三島彩香さんのトークを開催しました。通常、予算の少ない短編作品で美術として作り込むのは主人公の部屋くらいで、あとは外でのロケ撮影を活用したりします。ところが今回は同じセリフで家庭ごとの違いを表現する作品。「セリフが少ない分、映像に映る家の調度品や物の置き方などで各家庭の雰囲気と親子関係を伝えなきゃいけない。それが5家庭あったので大変でした」と三島さん。古い家に住んでいる家庭では、ロケ地となった家が本当に古くて電気がショートしたり、草むらでくっつき虫だらけになったり、床がブワブワだったりという苦労もあったそうです。「中学生男子の部屋はどんなだろうといろいろ調べたり想像したりして、キャラクターの行動からひとつひとつ置くものを決めていきました。“なんとなく”置いてるものは実はひとつもないんです」。長田区にある「ふたば学舎」でロケをした学校のシーンでは、安田監督の息子さんが小学校の時に描いた絵なども美術として活用されたそうです。そんなウラ話を聞いて、もう一度観返したくなりました。