『海辺の彼女たち』5/8(土)・5/9(日)の上映後、藤元明緒監督とプロデューサーの渡邉一孝さんとZoomで繋ぎ、オンライン舞台挨拶を開催しました。緊急事態宣言下という状況ながらも、たくさんの方に劇場に足を運んでいただいたことにまずは感謝を述べられました。日本で働くベトナム人女性の過酷な現実をまざまざと描き出した本作。藤元監督はミャンマー人の奥さまとともに、日本のビザ情報をミャンマー人に向けて発信するFacebookページを運営されていました。そこにある日、技能実習生の女性から「契約条件と異なる環境で働かされている。逃げたいがどうしたら良いか」とSOSメールが届き、しかるべき機関に相談したという経験が本作制作のきっかけになったと藤元監督。この制度や労働環境を告発するというよりも、制度から外れてしまった人たちはその後どうやって生きていくのかを描きたかったと話されます。本当に辛く厳しい現実が描かれ、観る者もとても苦しい気持ちになります。この映画に出会った私たちにできることはあるのかとお聞きすると、「アクセスしやすいのは“寄付”です。こういう人たちを保護するシェルターや支援団体はいくつかあり、お金だけでなく、衣服などでも支援ができます」との情報を教えてくださいました。本作は公開までに2年をかけて準備してこられましたが、予想もできなかったコロナ禍での公開となり、全国のお客さまともコミュニケーションがなかなか取れないことから、本作を応援するオンラインコミュニティを開設したと渡邉さん。映画好きにはたまらない制作の裏側資料などを見られる特典も満載ですので、ぜひ一度サイトをご覧ください。
「海辺の彼女たち」を応援する会 → ★