『遠くへ、もっと遠くへ』11/5(土)の上映後、いまおかしんじ監督のリモート舞台挨拶を開催しました。今回日替わり上映している『遠くへ、もっと遠くへ』『あいたくて あいたくて あいたくて』はレジェンド・ピクチャーズで作られたいまおかしんじ監督の新作です。本作の企画のスタートは5、6年前。レジェンド・ピクチャーズと打ち合わせをする中「エロスものではあるが普段作ってるものとは違うもの」をということで”ロードムービー”という軸が決定したそうです。打ち合わせの中でタイトルが出たのは『パリ、テキサス』だったそうで、最初のシナリオはいまおか監督が書かれたそうです。シナリオ通り「北海道まで行く」と予算にはまらず、主演の俳優もなかなか決まらずで企画が成立しないまま時間が過ぎていったといまおか監督。時は経ち、コロナ禍からの文化芸術活動の再興支援事業(AFF)から助成金が降りることが決定し一気に企画が進み、ちょうど去年の今頃に北海道を含めた撮影を敢行し出来上がったのが本作なのだそうです。本作は井土紀州さんが脚本家として入られていますが、いまおか監督と井土さんが20年来の付き合いながらなかなか一緒に仕事をできる機会がなく、今回はその期間のリベンジのつもりで井土さんと一緒にできたのは良かったといまおか監督。自分の書いた脚本の段階では設定などが”古臭い”感じだったのが井土さんが書いたことにより新しい本になったとおっしゃられていました。主演の吉村界人さん、新藤まなみさんといまおか監督との現場でのエピソードをお聞きすると会場のお客さまから笑い声が漏れるなど終始和やかな雰囲気の舞台挨拶となりました。