『Pascals しあわせのようなもの』8/5(土)の上映後、伊勢真一監督の舞台挨拶を行いました。きっかけはコロナ禍の真っ只中で、Pascalsは人数が多いバンドなのでライブハウスでライブするのが難しいため映像にできないかという話になり伊勢監督の元に話が舞い込んできたそうです。2020年に逝去された三木黄太さん追悼ライブの記録をするうちに、仲間を失ったPascalsのメンバーの気持ちが、伊勢監督が映画を作っていく中で仲間を失った時の気持ちとリンクするようで、自分自身にとってもある種の切実さを感じられたという伊勢監督。メンバーの坂本弘道さんから「三木さんのパートの音を、みんなの楽譜に載せたが、やればやるほど三木さんの”不在感”を意識するようになってしまった」という言葉を聞いて、「不在というのは”いない”ことはなく不在という在り方があるんだ」ということが伝わるように作り上げた作品であると伊勢監督は語られました。舞台挨拶中盤からは広島から駆けつけてくださった坂本さんと、伊勢監督とクロストークの形で進行しました。伊勢監督ならではのカメラの優しい眼差しがPascalsの音楽と溶け合う素敵な映画の上映、舞台挨拶でした。