音楽×映画の祭典「MOOSIC LAB 2019」から単独公開を果たし、地方上映のトップバッターとなった神戸での『追い風』10/3(土)・4(日)上映後、安楽涼監督、DEGさん、柳谷一成さんの舞台挨拶を開催しました。前作『1人のダンス』上映時に一週間車中泊で滞在し、所縁のない神戸で友人・仲間を増やしていった安楽監督。「おかえりなさい！」の声とともに、拍手で迎えられました。本作は、安楽監督の小学生からの親友であるDEGさんに実際に起きた出来事をベースにしています。いつも他人を楽しませようとばかりするDEGさんが、まるで自分と闘うように“自分のために”歌う姿に胸を衝かれ、その瞬間を映画にしようと企画がスタートしました。向き合いたくない自分、逃げ出したいことだらけの脚本に「本当にキツかった。でもいま振り返ると気づきもたくさんあって、やって良かった」とDEGさんは話します。「出演シーンが多いわけではないこの作品のために神戸まで来たのは、ふたりがいるから」と柳谷さん。〈安楽組〉の強い絆を感じさせます。「“これから”が暗いのは嫌なので、良い未来を信じたい。これからのDEGを見てほしいし、この映画が自分にとっても映画館にとっても“追い風”になってほしい」という安楽監督のまっすぐな思いに、場内からは惜しみない拍手が贈られました。