『まっぱだか』8/27(金)上映後、津田晴香さん（リアル）と片山享監督（リモート）の舞台挨拶を開催しました。昨年の春、ちょうど初めての緊急事態宣言が出された頃に本作の脚本の初稿を書いていたという片山監督。未曾有のパンデミックで“当たり前”だと思っていたものがそうではなくなったりという自身の体験や思いがそのまま物語になったと話されます。安楽涼さんとの共同監督作品ですが、津田さんを起用することは脚本を書く前から2人とも決めていたそう。片山さんの津田さんに対する最初の印象は「自分に嘘をついている。でも、その嘘が下手な人」。津田さんはナツコという役を演じることでとことん自分と向き合う経験をしたと話します。「言いたいことも言えず、笑ってごまかすばかりで、そんな自分が情けなくて大嫌いだった。でもそうじゃない、嫌いという言葉に逃げていただけだということに気づいた」。津田さんが自分自身を発見した過程には、しんどい思いをする役で追い込まれたという面もあると思います。そしてそのしんどさの元凶（？）は片山さん演じる恋人の横山。ナツコが横山のことを決定的に嫌いになってしまったきっかけはどの場面だったか、横山はどんな風に思っていたかなど、作品の裏側に流れる感情をそれぞれお話しいただきました。