BBプラザ美術館での「ジャック・ケルアック『オン・ザ・ロード』とビート・ジェネレーション展」開催を記念したコラボ上映企画「ジャック・ケルアックと同時代の日本映画たち」7/18(日)『ジャック・ケルアック キング・オブ・ザ・ビート』上映後、翻訳家の青山南さんとZoomで繋ぎ、リモートトークを開催しました。「ケルアックは映画がとても好きだった」と青山さん。「オン・ザ・ロード」でも、見ている風景や人物の動きなどを映画や俳優で例えたりする描写が多く見られます。本書から映画に言及した部分を抜き出し、その参考映像を見せながらケルアックの愛した映画の世界を読み解いていきました。意外だったのは、1930年代のコメディアンW.C.フィールズや、スラップスティックコメディの代表格であるマルクス兄弟(特にグルーチョへの言及)など、コメディへの言及の多さ。ケルアックやビートニクスたちは、大衆的な娯楽を嫌い、もっと世を斜めに見ているような(勝手な)印象があったからです。「オン・ザ・ロード」は私小説でもあり、アレン・ギンズバーグやウィリアム・バロウズも名前を変えて登場します。彼らはこういったコメディアンになぞらえて描かれている部分もあり、ケルアックは一歩引いた目線で、ビートニクの人物たちをコメディのような視点で観察していたのではないか、という青山さんの解説には、これまでになかったケルアック像が立ち上がるようでした。
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