『カゾクデッサン』4/24(土)・25(日)の上映後、今井文寛監督と大友一生さんのオンライン舞台挨拶を開催しました。大友さんは急遽ご参加いただくこととなり、ご来場のお客さまには嬉しいサプライズとなりました。今井監督はCM制作のスタジオマンとして働かれていたときに、成瀬巳喜男監督の『乱れ雲』を観てその魅力にハマり、「映画監督になる、いや、ならなくては！」と強く思い後先考えずに退職されたそうです。それからは照明部として様々な現場で経験を積み、資金を貯めて本作制作に挑まれました。照明部の先輩は“バンカラ”と呼ばれるような、荒っぽいけれど情に厚い方々だったと今井監督。「だけど自分の世代はその気質を受け継いでおらず、下にも繋げられていない。そんな魅力的な男たちの姿を残したいと思ったことが制作のきっかけ」と話されます。クセ者ぞろいの大人たちを有機的に繋げる役割を果たす、光貴役の大友さんはオーディションで抜擢されました。大友さんについて、「演技に妥協はしたくなかったので、脚本の読み合わせや話し合いを徹底的に行いました。ガッツがあり、何より素直さがある」と今井監督。客席からも大友さんがとにかく良かった、という感想も挙がり、「まさか褒められるなんて」と照れながらも、これまでに経験したことのない現場で、実力派の役者さんたちに気持ちで負けないように懸命だったと話されました。