『彼方のうた』2/24(土)の上映後に、杉田協士監督・小川あんさんの舞台挨拶を開催しました。この日はお客様からの質問・感想をお受けして進めていく形の舞台挨拶となりました。ラストカットについての質問が飛ぶと「どこが始まりでも、どこが終わりでもない時間。撮影が始まる前にも時間が続いているという感覚があった」「最後のシーンも、映画では終わりのシーンだが、自分の中では終わりじゃない。その終わらない感じがあのシーンあったのでは」と小川さん。杉田監督は「カメラを置いて見るというのは許されない行為だと思っていて、それでもカメラを置いて映画を撮るとなった時に、それでも見ていいのはここまでと思えたところで映画を終わらせる」とおっしゃっていました。小川さん主演で映画を撮るというところから始まっている本作ですが、「今までの作品ではラストカットはこうだ、と決めてから作り始めたことはなかったが、小川さんと一緒に作るということが決まって、きっと最後は小川さんの目で終わるというのがあった」と杉田監督。短い時間でしたがお客様の感想や質問から話が広がっていき、映画の余韻を感じられる舞台挨拶になったのではないかと思います。