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「JAPAN NEW WAVE公開座談会〜若手映画監督に明日はあるのか?!〜」開催しました!

10/4(土)16:00から当館の2Fで、下手大輔監督(『はなればなれに』)、内田俊太郎監督(『ポルトレ』)、石原弘之プロデューサー(『ポルトレ』)、田辺ユウキさ ん(映画評論・宣伝)をお招きし、「JAPAN NEW WAVE公開座談会 ~若手映画監督に明日はあるのか?!~」と題して、トークイベントを開催しました。
直前の告知にかかわらず、たくさんのお客様にお集まりいただきありがとうございました!

今回進行をお願いした田辺ユウキさんは、「日本映画に未来はあるのか?」というテーマで話してほしいと依頼されることがここ数年非常に多いそうですが、いつも結 論はまったく出ない、と言います。
結局、それぞれがどういう活動をやっているかを、お客様に知っていただくしかないそうです。

下手監督は映画を制作するために会社を立ち上げ、一方の内田監督は、多摩美術大学の現役学生で、授業から生まれた映画祭「たまふぃるむ」の審査に通り、学校から 出た制作費と自分の資金を合わせて今回の映画を作られたそう。

若手監督に未来はあるのか?という田辺さんからの質問に対して、石原プロデューサーは「その人次第」、内田監督は「個人の問題」、下手監督は「自分の中では、未 来は100%ある。今あることを淡々とやっていく」とのお答え。内田監督と石原プロデューサーは、「座談会の前日、大阪でチラシ配りをしたけれど、映画というキーワードにひっかからず、も らってくれる人が少ない」と興行に結びつける難しさもお話しされました。

インディペンデントはお客さんが入らないと思うか?という質問に対しては、下手監督は「どの層を狙うかを考える。あと国内のみならず海外の映画祭を回っている」。
内田監督は「入るとは思わない。待っていても何も変わらないので、 (多摩美大の教授である)青山真冶監督に来てもらうなど、イベント性を持たせる」。
田辺さんも、ご自身が宣伝を担当される作品について、「(配給会社からの依頼は)昔はここの新聞に載せてください、というものだったが、最近ではトークイベント をやってほしい、という要望が多い」とのことで、昔ながらの宣伝方法では集客が難しく、工夫が必要になっているようです。
『はなればなれに』ナナ役の松本若菜さんは仮面ライダーに出演していたことがあり、名古屋の上映時には仮面ライダーファンのおじさん達が多く来ていて、想定して いたターゲットではない層を集められたと下手監督。
内田監督も、「主演の吉村界人さんが直前に事務所入りが決まったおかげで、ファンの子がけっこうたくさん来てくれた」と話します。
撮るだけじゃなく、人に届けるまでが映画ということ。
ただ撮っているだけの人が多いが、上映交渉をする際に映画館から求められるのは、「宣伝はどういう風にするか?何ができるのか?」ということだそうです。

田辺さんからは、「未来を考えるなら、映画館にこだわる必要はない」という意見も出ました。1日限定のイベント上映から映画館への上映と繋げていってもいいし、 映画館での通常の形態である1週間毎日上映というのではなく、毎週土曜のレイトショーだけという形もありだ、と。

映画館に未来はあるのか?という質問に対して、
「ミニシアター自体が文化。海外はミニシアター自体がなく、受け皿がない。文化庁は出さなくてもいい金を大作の映画制作に使うくらいなら、映画館に使ってほし い。
あと東京は男性客が多いが、関西は女性客が多くていいですね」と下手監督。
いろんなことを仕掛けるプロデューサーも必須という話も出ました。
映画業界は、仕掛人であるプロデューサーが不足しているのだそうです。
プロモーションは新しいお客を作っていくため、園子温監督がお笑い番組に出ているように、いろんな可能性を考えてやっていく必要がある、とのこと。

少し休憩を挟み、後半はお客様からの意見をたくさん出してもらいました。
「アイドルを使わないでほしい」との意見に、「アイドルのスケジュールはタイトなので、使う方も難しいんだろうなあ、と思う」と下手監督。
「映画の料金は下がらないの?」との意見には、トークに参加していた当館支配人から、「映画料金は上げても下げても、結局変わらない実感がある」との意見が。
「面白くない映画を観たとき、ものすごく悔しくなる!」との意見に対しては、田辺さんから「映画館で映画を観たこと自体が、経験になる」と。

最後に田辺さんから、
「宣伝するお金がない若手監督の仕事を格安で引き受けることも多いが、その監督がやがてメジャーになって、再度自分が宣伝を引き受けたときが一番嬉しい。
どんな低予算な映画でも、メジャー映画しか観ないという人達に観てほしい。だから自分は、インディペンデントという変な先入観がある言葉は使わないようにしてい る。上映する以上、どんなに無名でも有名監督と対等だと思う」と熱いお話が。
さらにお客さんに対して、ツイッターなどで「ガラガラだった」とは書かないでほしいと。
面白い、面白くないは個人の意見としてどんどん発信してほしいが、 面白いのにガラガラだった場合、なんでガラガラなのか、そこから先を考えてほしいとのこと。

今回は直接、監督やプロデューサー、宣伝担当の方に、裏側や苦労話が聞けて、面白かったです。
一人でも多くの人に、新しい世代の作品を観ていただけることを願っています。

  • 関西(神戸・元町)の映画館(ミニシアター)。新着情報(ニュース・お知らせ)、タイムスケジュール、上映作品、イベント、連載ブログ、前売券など当館についての情報はこちらから。
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所在地
〒650-0022
神戸市中央区元町通4丁目1-12
JR・阪神電車「元町」駅西口より、南西へ徒歩6分
神戸高速鉄道「花隈」駅東口より南東へ徒歩6分
神戸市営地下鉄海岸線「みなと元町」駅2出口より北へ1分

当施設には駐車場・駐輪場がございませんので、公共の交通機関をご利用ください。

電話:078-366-2636

通常鑑賞料金

一般 1,800円
学生(学生全般) 1,000円
シニア(60歳以上) 1,300円
障害者 1,000円
神戸映画サークル会員(会員証提示) 1,300円

作品により料金が変動する場合があります。
神戸映画サークルへの入会は当該団体にお問い合わせください。

特別鑑賞料金

ファーストデー(毎月1日) 1,300円
サービスデー(毎週水曜日) 1,300円
いっしょ割(毎週月・金曜/2名さま以上) 1,300円
映画の日(毎年12月1日) 1,000円
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