『日高線と生きる』2/5(土)上映後、稲塚秀孝監督にお越しいただき舞台挨拶を開催しました。稲塚監督は北海道・苫小牧のご出身。高校時代は日高線を利用されていたそうです。高波被害は以前からあり、いつものように復旧するだろうと思っていたらまさかの廃線が決定。急ぎ取材を進め本作を完成されました。「“バス転換”と言うけれど、言うほど簡単なことではない」と稲塚監督。数時間の移動もざらにある北海道での暮らしでは、列車とバスでは利便性がまったく違うと話されます。北海道でもこの後次々と廃線が決まっている路線があり、全国的に見てもその動きはまだまだ続きます。そんな中稲塚監督は、徳島の阿佐海岸鉄道で世界初運用となったDMV（デュアル・モード・ビークル）を見に行かれました。これは線路と道路を同じ車体で走れるもので、車輪とタイヤを約15秒で変換できるそうです。この車体の制作は北海道の会社が手掛けており、鉄路活用のキーになってほしいと期待を込められます。舞台挨拶後のサイン会では、日高線や北海道への思いやゆかりなどを話される方も多く、にぎわいました。