特集企画「映画で旅する世界」11/5(金)『パチャママの贈りもの』上映後、松下俊文監督の舞台挨拶を開催しました。本作制作時はニューヨーク在住だった松下監督ですが、現在は地元の加古川にお住まいで、この日は地元のお知り合いもたくさんお越しいただいていました。タイトルの「パチャママ」とは、アンデスの先住民の精霊を信仰する土着宗教。カトリック教徒もいるそうですが、土着宗教と厳密に分けられているわけではなく混じり合っており、神道や八百万の神と仏教が混じり合っている日本人の感性と合っていると感じたそうです。また、最初にボリビアを訪れた時、子どもたちがビー玉遊びや汽車ポッポ遊びをしているのを見て「懐かしさを感じた」とも話されます。「主人公の少年をどう選ぶかが最大のポイントだった」と松下監督。顔かたちではなく、演技のうまさでもなく、みんなで合宿のようなことをした際の生活態度や礼儀などを見てコンドリ少年を選んだと話されました。本作は公開から10年以上経ちましたが、彼らの暮らしは変わっていません。コロナが落ち着いたら再び訪れる予定だと話してくださいました。