『異物 -完全版-』初日の9/3(土)上映後、宇賀那健一監督と主演の小出薫さんにお越しいただき、舞台挨拶を開催しました。そしてスペシャルゲスト（？）、“あいつ”こと異物さんも！！！2011年の東日本大震災で被災した友人の姿から「逆境を笑い話にする人間の強さを感じた」という宇賀那監督。不条理を笑い飛ばす映画でその強さを表現したいと思ったのが企画の発端だったと話されます。「異物」「適応」「増殖」「消滅」と4つの短編から成る本作。コロナ前に制作された「異物」は小出さんが主演。幅広い活動をしながらも、「映画が大好きで映画を目指しながらもオーディションに受からず鳴かず飛ばずだった」という小出さん。やっと手にした主演作は、「ひとことも発してない」セリフのない役でした。「台本が薄く、内容もまるで詩のようで…」と台本を受け取った時の戸惑いを明かします。宇賀那監督は「言葉がなくても表情だけで表現してくれる人」だという大きな信頼を寄せていたと話され、映画を観た方たちは大きく頷きました。CGなどは使わず、アナログで表現したかったという異物さん。異物を動かす担当スタッフもいましたが、撮影が進むにつれ撮影部や照明部など、他部署のスタッフもみんな異物を動かしたくなり、最終的にはみんなで動かしていたといいます。小出さんもそのひとり。異物の動きや見せ方にはこだわりがあると話されました。各話で参考にした映画や音作りのイメージなどについても詳しくご紹介くださり、とても充実したトークでした。サイン会では間近で見られる異物さんにお客さまも大興奮！とても楽しい時間でした。