『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が2020年に公開35周年を迎えたことを記念した”4Kニューマスター・ロードショー”。そのラスト・ラン企画として、マーティがタイムスリップした10/26(火)に、全国の映画館で『バック・トゥ・ザ・フューチャー』PART1の1日限定特別上映会を開催し、元町映画館も参加しました。そして元町映画館だけの特別企画として、〈デロリアン・オーナーズ・クラブ〉副会長の橋本達也さんに愛車をお借りし、劇場前に展示させていただきました。遠方から駆けつけてくださったファンの方や通りすがりに見つけて驚く方、老若男女いろんな方に楽しんでいただけました。小さい子どもも「かっこいいね~かっこいいね~」と喜んでくれ、映画を知らずとも、世代を超えたこの車の魅力を改めて感じました。字幕版の上映後には、橋本さんと、同じくデロリアンオーナーで公道を走れる形でタイムマシン仕様に改造したことが一時期ニュースにもなった津和敏夫さんのおふたりに、デロリアンについてたっぷりお話しいただくトークイベントを開催しました。橋本さんは海辺の高校に通っていたがために、放置車が潮風にさらされ朽ちていくのを毎日目にして「錆びない車がいい」という思いがデロリアン所有のきっかけだと話されました。「お前の希望を叶えるのは(車体がステンレス製の)デロリアンしかない」と友人に言われ、実は映画は観ていなかったが購入し、その後映画を観て大好きになったそうです。津和さんは幼い息子が映画に夢中になり、家族で車に乗っているときに偶然橋本さんの車と出会い、追いかけたのがきっかけだと話されました。そしてタイムマシンへの改造の過程を、写真を見せながらお話ししてくれました。最後には橋本さんから、「デロリアン乗りならつっこまずにはいられない映画のシーン」をいくつかお話しいただき、盛り上がりました。「デロリアンは“雨ざらしになっている40年前のテレビ”のようなもの」と橋本さんは言いますが、欠陥の多い車種なのに根強い人気があるというその抗いがたい魅力にも触れられた時間でした。