『歩きはじめる言葉たち ～漂流ポスト3.11をたずねて～』初日の10/23(土)上映後、升毅さんと野村展代監督にお越しいただき、舞台挨拶を開催しました。映画が終わり自然と拍手が起きるなか、舞台挨拶は始まりました。もともと、陸前高田市に設置された「漂流ポスト3.11」を題材にして、佐々部清監督による劇映画の企画（升さん出演、野村さんプロデューサー）が進んでいました。それがやむない事情で中止となったものの、漂流ポストに感銘を受けた野村監督がドキュメンタリーとして作りたいと新たにスタートを切り、その撮影が始まって20日後に佐々部監督が急逝されたそうです。そこで佐々部監督の死に直面した盟友・升さんの心の旅を軸にした企画になったと話されました。升さんは佐々部監督の死を受け入れることが難しく、最初は参加を断るつもりだったそうです。でも野村監督の熱意と思いを受け、「この役をほかの人がやるのは嫌だ」と思うようになり出演を決められました。撮影は升さん、野村監督、撮影・共同監督の早坂伸さんの3人というコンパクトな体制だったそうです。現場は升さんがリードしてくれたと野村監督。優しくてかっこいい升さんは“イケおじ”だと話すと、「イケてると言われるのはありがたいけど、もう“おじ”じゃなくて“おじい”だよ」と升さん。全然“おじい”じゃないです…！話しながら涙される場面もありつつ、たくさん笑いも起きる温かい時間でした。