「現代アートハウス入門ネオクラシックをめぐる七夜vol.2」第6夜の12/16(木)はシネマ・ヴェリテの金字塔『ある夏の記録』を上映。上映後のトークには、映像作家の小森はるかさんと映画ライターの月永理絵さんがご登壇されました。
小森さんは自身もドキュメンタリー映画を多数撮影していることから、この作品の撮影の裏側にも想像を膨らませながら感想を語られました。
また月永さんからは、監督についてやシネマ・ヴェリテについてなど、本作に関わる様々な基礎情報を解説してくださいました。
最後は、お二人に向けて全国の劇場から寄せられた感想や質問についてお話しされました。「小森さんの作品とも共通しているのでは?」という感想には、生活そのままをカメラに収めることのできたときはとても嬉しいと感じる一方で、本作には演出されている部分も見られるがそれもまた映像をリアルに見せているのかもと、製作者ならではの視点からお話しくださいました。
「インタビューでどのように自然に言葉を引き出せますか?」という質問に対して月永さんは、どうしても作為は生まれてしまうが、取材されている人が演じたり、嘘をいってしまうこともまた自然なことと捉えることを意識していると回答されました。