「現代アートハウス入門 ネオクラシックをめぐる七夜 Vol.2」12/15(水)の『ビリディアナ』の上映&映画監督の広瀬奈々子さんと詩人/編集者の稲川方人さんによるレクチャーが開催されました。
『ビリディアナ』を上映に選んだ広瀬監督は、観る度に「抱腹絶倒」とのこと。稲川さんが「どこで笑うのですか?」と思わず聞いていました。おそらく本編を観た人の多くは、「抱腹絶倒」という言葉に共感できず、映画の内容の理解に苦しんだのではないだろうか。しかし、それに対して稲川さんは「理解できないものはそれでいいんです。自分の思考に制度やシステムを作らないこと。それをすると映画から離れていく。」とお話されました。ちなみに広瀬監督が特に抱腹絶倒するシーンは、後半のパーティーのシーンだそうです。『ビリディアナ』は内容を理解しようとせず、広瀬監督のように純粋に楽しむものなのかもしれません。もう一度『ビリディアナ』が観たくなるようなレクチャーでした。