『誰かの花』初日4/16(土)の上映後、奥田裕介監督と主演のカトウシンスケさんにお越しいただき、舞台挨拶を開催しました。横浜のシネマ・ジャック＆ベティ30周年を記念して制作された本作。横浜で生まれ育ち、ジャック＆ベティの近くに住んでいたという奥田監督は、9歳ごろから映画好きの母親に連れられ、同館でイランや台湾の映画を観ていたと言います。帰り道に観た映画について話すとお互いに真逆の受け取り方をしていたりということが面白く、それが原体験になっているそうです。ご自身で映画を作り始めてからも、観る人により多様な解釈ができるものを目指されています。30周年作品の監督として声がかかり、お祭り的なものではなく、自分がミニシアターで受け取った世界をちゃんと表現しようと考えられました。脚本を読んだカトウさんは、「緻密に練られたすごい内容。これを自分が演じるんだとワクワクした」と話します（「週明けに送る」と言われた脚本を受け取ったのは3週間後だったなんて笑い話も）。無口なキャラクターなので楽だと思ったら各登場人物の行動や発言を受ける芝居が多く、とても大変だったそうです。その分、カトウさんの実に様々な表情が映し出されます。現場でのエピソードなどもお話しいただき、あっという間の時間でした。最後には「一度は横浜シネマ・ジャック＆ベティにも遊びに来てください！」と呼びかけられました。