『ブルーイマジン』公開初日の上映後、松林麗監督と急遽ご登壇いただくことになった脚本・プロデューサーの後藤美波さんによる舞台挨拶を開催しました。
『飢えたライオン』(17)で主演俳優、『蒲田前奏曲』(20)ではプロデューサー兼出演者としてお越しいただき、今回初監督作で3度目の来場となる松林監督。どんどん立場が変わり、監督作でお迎えすることが嬉しいと司会の石田に紹介された松林監督は、「『蒲田前奏曲』のとき、舞台挨拶でラッパーになりたいと言いましたが、監督になって帰ってきました。フィメールラッパーとして問題提起をし、訴えていきたいという気持ちです」と前作と本作のつながりを説明されました。
松林監督が脚本家を探しているときに東京フィルメックスで出会い、スカウトしたという後藤さんは、コンセプト、キャラクター、シェアハウスがあることや群像劇であることを念頭に置きながら、あっという間に初稿を仕上げたそうです。そこからは巣鴨にある劇中のシェアハウス「ブルーイマジン」としてロケを行なったRyozan Parkにふたりで滞在し、脚本をブラッシュアップ。特に議論したのはラストの展開だったといいます。松林監督は「わたしが加害者と対峙したらと、さまざまな復讐のアイデアを考えましたが、対話の形をとって、知性で勝たなければいけない。美波さんが、お客さまに希望や救いを持って映画館を出てもらいたいと言ってくれました」とその舞台裏を明かしました。さらに現代の女性たちが連帯する映画『ブルーイマジン』を、元町映画館としても上映という形で連帯したいと石田が表明すると、「誰かを救う前に、自分自身を救ってあげたいし、主人公の乃愛を救ってあげたい。SNSで声を上げやすくなりましたが、怒ってばかりで交われないので、連帯って何だろうと考えていきたい」と作品の意義について語られました。
書店1003さんでは、タイアップ企画「観読往来」で『ブルーイマジン』に登場する登場人物たちにぜひ読んでもらいたい、人生のお守りになるような本を選書していただいています。映画の上映と同じく4月19日まで開催中。映画と合わせて、お楽しみください。
『ブルーイマジン』書店1003にてタイアップ企画【観読往来】開催!
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