『僕とオトウト』11/1(月)の上映後、髙木佑透監督、石倉悦子さん、蓮本美里さんのトークを開催しました。石倉さんは「神戸・心身障害者をもつ兄弟姉妹の会（＝神戸きょうだい会）」を主宰し、障害者が働く「くららべーかりー」の運営など多岐にわたる活動をされています。さらに、本作が生み出された元町プロダクションのメンバーでもあり、知的障害を持つ自身の妹・和子さんにカメラを向けた『妹はピンクがお好き』を制作されました。蓮本さんは本作上映委員会メンバーで、現在神戸大学4回生。ダウン症の妹を持つ“きょうだい”でもあります。髙木監督とは同じ香川県高松市出身、障害を持つ弟妹は同じ養護学校に通っており、母親どうしが友人だったそうです。境遇の似た3人で、それぞれのきょうだいとの関係や家族それぞれの性格と役割などを話されました。本作では弟の壮真さんにカメラを向け映画を制作することで、髙木監督が自身の目線や笑顔で受け流してきたことへの気づきになったことが描かれます。同じように、石倉さんも映画を制作したことで、それまでずっと「母親を奪ったライバル」という存在だった妹への想いが反転したそうです。蓮本さんも本作を観たことで、家族との向き合い方を考えるきっかけになったと話されました。映画がさまざまな“きっかけ”を生み出していることを改めて認識できたトークでした。