ドキュメンタリー映画『ぼくたちの哲学教室』最後のイベントとなる哲学カフェを、7月16日の上映後、まちラボ(神戸まちづくり会館4F)にて開催しました。
大学生や中学生を対象に哲学カフェを実践しておられるという森先生。「話を聞いて隣の人とつなぎ合わせるというのは、将来先生になる人に重要なこと」と前置きしながら、参加者のみなさんに簡単な自己紹介と、印象に残ったこと(言葉を交わしたいと思ったこと)をお話しいただき、マインドマップで共有していきました。
ご自身の体験を交え、さまざまな角度から語られる映画の感想から核になる言葉を繋げ合わせていきます。森先生がさらに質問をして問いを深めていくと、全員が感想を語り終わるころには、いくつかさらに掘り下げていきたい問いが浮かび上がってきました。
「対話の条件はともに対話に開かれていること。対話のできない環境でどうするのか」
「フラットな人間関係とは?」
という非常に深い問いに対し、人間関係を固定しないことや「間」が大事というご意見も。最後に鍵となるのが敬意と信頼であること、そして「向かい合っている人との対話をする中で、相手の言葉の背後に、なぜその言葉を紡ぎ出されているのか教えて欲しいという気持ち」が必要であることを導き出した森先生。敬意をもって接することで、目の前の対立関係の一歩先が見えてくるとし、「その人が生きてきた経験を共有させてもらえば、対話が成立する」と締めくくられました。
対話の重要性の先にある、それを実践していく中で大事な核に触れることができ、参加したみなさんの日常生活に大事な気づきを持ち帰っていただけたのではないでしょうか。
森先生によるマインドマップ(加筆版)はnoteにて公開しています。
詳しくはこちら→ https://note.com/motoeihighschool/n/nbe71cbe126e4