『Shari』初日の10/30(土)上映後、吉開菜央監督にお越しいただき、舞台挨拶を開催しました。北海道・知床半島の斜里町で地元の写真愛好家と「写真ゼロ番地知床」というプロジェクトをされている写真家の石川直樹さんからの誘いを受け、斜里で映画を作ることになった吉開監督。「北の果ての土地で作った映画が、まさか神戸でも映画館で上映されるなんて！」と愉快そうに話されます。東京からは吉開監督含め4人という最小クルーで、あとは「とにかく熱量が高い」地元の人たちと一緒に作ったそうです。いわゆる“普通の”ドキュメンタリーとは異なるスタイルですが、地元住民のインタビュー、子どもたちとの相撲、謎の【赤いやつ】まで、「私が見て、聞いて、感じた斜里を表現しました」。最初は15分ほどの短編の想定だったのが、「この人のインタビューを入れることで私の“表現”に説得力が生まれる」など斜里の人と交わり斜里を知るごとによってどんどんふくらみ、吉開監督初の「長編作品」となりました。斜里に行ってみたいと思ってくれたら嬉しいと吉開監督。観るとみんな、斜里を好きになっちゃうような映画です。「しゃりがとう！」とポスターにメッセージを残して帰られた吉開監督でした。