
『戦火のランナー』公開を記念して、小笠原博毅さんをお招きしてのオンライントーク「それは本当にオリンピックでなければいけないのか? ―スポーツを取り戻すために」を7/21(水)に開催しました。まずは映画について、「まるでカレンダーに埋められたかのように当たり前にオリンピックがあって、そこを目指すことが当然であり、何の疑問も抱いていないことに違和を感じた」と小笠原さん。オリンピックに出るということは本当に大変なことで、人生を賭けてトレーニングし努力したエリートアスリートでないと出ることができません。でもそれを肯定してしまうことは、「勝ち負けではなく、参加することに意義がある」というオリンピックの理念を否定することになると指摘されます。また、個人の自叙伝を、社会的背景を抜きにして語ることの罪についても言及されました。ヨーロッパの貴族によるオリンピックの成り立ち、貴族たちと開催国の思惑のズレを埋めていく過程で現在の原型を作ったのはナチスが手掛けた1936年のベルリン大会だったことなど歴史にも触れ、「結果的に現代のオリンピックはそれにより大きな仕事が発生する大手ゼネコンや広告代理店などのための経済活動になっている」と厳しい指摘をされます。「選手に罪はない」という言い方はよく耳にしますが、それも「違う」とバッサリ。目からウロコが落ちまくるトークでした。














