『二重のまち/交代地のうたを編む』公開を記念して、7/18(日)にオンラインイベント「“非当事者がつないでいけるもの”を考えるオンライントークセッション」を開催し、YouTubeで生配信しました。2002年に日本で初めて防災教育に特化した専門学科「環境防災科」が設置された兵庫県立舞子高等学校の桝田順子先生と企画し、生徒を代表して3年生の平川さん、2年生の大崎さんが参加してくれました。さらに本作のふたりの監督、小森はるかさんと瀬尾夏美さんもご多忙のなか冒頭の30分にご参加くださいました。本作はまず瀬尾さんのつくった「二重のまち」という物語が起点となりました。嵩上げ工事をして新しい街をつくるという形の復興が進むなか、下にも街があるという「物語」が街の人たちの戸惑いや喪失感を少しでもやわらげることになるかもしれないと制作されたものでした。映画の登場人物である旅人たちにも「今は見えない、もとの街」について想像してもらうためにこの物語が大きく作用しています。平川さんと大崎さんは、映画を観て感じたことを自身の体験と合わせて素直にお話しされ、「陸前高田のまちの魅力とは」「現地の人たちは映画を作ることをどう感じていたのか」など監督たちに質問もされました。そのやりとりの中で、瀬尾さんの発した「関係が近くなるほどに省略され語られないことがある」という言葉が強く印象に残りました。新しい人が来ることの重要性を感じられたということで、これは舞子高校環境防災科にとっても大きな意味を持つ言葉だったのではないでしょうか。監督たちが退出されてからは、映画の中で旅人たちが感じた【戸惑い】について、また自身が被災者と向き合ったときに生まれた【戸惑い】について、そしてそんなことを感じながらもなぜ被災地や被災者、復興と関わろうとするのかを話し合いました。
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