日本で初めて刑務所内にカメラを入れたドキュメンタリー『プリズン・サークル』初日の3/7(土)上映後、坂上香監督による舞台挨拶を開催しました。本作で紹介される「島根あさひ社会復帰促進センター」での「TC(Therapeutic Community=回復共同体)」というプログラム導入には、実は坂上監督の第一作『ライファーズ 終身刑を超えて』を観た担当者が提案したという経緯がありました。テレビディレクター時代から20年以上ずっと刑務所の問題を追ってきた坂上監督、その熱意が社会を動かしたことに改めて感動です。今、学校では「黙動」と言って給食や清掃を黙って行うことが広がっているそう。坂上監督は「刑務所には“社会”が必ず反映されている。刑務所の状況を知ることは今の社会を知ること。映画を観たひとりひとりが感じたことを発信してほしい」と話されました。舞台挨拶後のサイン会では、ひとりひとりのお話に親身に耳を傾けていらっしゃる姿が印象的でした。