夭折の俳人・住宅顕信の生涯を、生きづらさを抱えている現代の中学生と重ね合わせ描いた『ずぶぬれて犬ころ』初日の2/8(土)、本田孝義監督の舞台挨拶と、事前にSNSで募集した自由律句についての座談会トークを開催しました!住宅顕信と本田監督は同じ岡山県の出身。仕事がうまくいかず落ち込んでいた時にふと10年以上前に読んだ顕信の句を思い出したことが本作制作のきっかけで、初の劇映画への挑戦となりました。脚本の山口文子さんは歌人でもあり、劇中に出てくる顕信の句のセレクトもされたそうです。そして公開記念企画としてSNSで自由律俳句を募集したところ、なんと381句ものご投稿をいただきました。企画者の酒井匠さん司会のもと、神戸在住の自由律俳人・きむらけんじさん、本田監督、元町映画館支配人の林を審査員に、それぞれ心惹かれた句を感想とともに紹介し、その中から各個人賞と大賞を決める座談会トークを行いました。句の読み方も感じ方も人それぞれで、きむらさんの言葉からは俳句を俳句たらしめているものやテクニックなどを学ぶことができ、とても有意義で楽しい時間でした。受賞句をここでも紹介いたします。
【大賞】皿の割れる音隣人も生きている
【本田孝義賞】やさしい耳鳴りがしている
【きむらけんじ賞】ドライフラワーという死にざま
【林未来賞】満月と満月以外