現役の映画研究者と心理学者が講師となり映画の街神戶から映画を自分の言葉で紡ぐ人を育てるために生まれた企画「#映画レビュー入門講座」の第2回講座を開催いたしました。前回の初回講義に引き続き満席の中はじまった第２回。まず手始めに前回の最後におっかなびっくり皆さまが挑戦した絵コンテを返却し、特に目に止まったものの講評を森年恵先生からいただきました。多くの方が寄りの絵を用いているのに対して、実際の映像では必要以上には寄らない点など、近年の映像表現の変化や自らの映画の見方が浮き彫りとなる一幕でした。
続いて密かに本講座の裏テーマである「一人の監督について掘り下げる」ということについてお話しいただきました。今回は、森先生の専門でもあり、日本の４大巨匠とともに並び評される市川崑監督の作家性について解説いただきました。引き続きバトンタッチし、お次は森茂起先生から本講義の教科書的な位置づけである谷崎潤一郎『文書読本』についての概説をいただきました。そしてこれらを踏まえて、市川崑作品の冒頭から、簡単なレビューの書き方を練習。参加者一同苦戦しながらもなんとか提出し、次回は、その原稿を改めて森先生から添削いただきます。終了後は試みに森両先生とスタッフも交えて懇親会を開催し、それぞれ様々なバックボーンをもつ参加者同士で交流ができとても充実した時間を過ごさせていただきました。皆様、慣れない作業の中、金曜の夜に充実した顔で帰っていかれるのが大変印象深い本講座。まだ若干数ですが予約承っておりますので、奮ってご参加ください！