『ドライブ・マイ・カー』で濱口竜介監督とともに脚本を務め、カンヌ国際映画祭で日本映画初の脚本賞を受賞した大江崇允さん。受賞を記念した凱旋企画として、出身地である関西で特集企画「大江崇允、映画の術」を開催中です。元町映画館での初日である12/18(土)『かくれんぼ』上映後、大江監督と、映画監督/脚本家の野原位さん、映画チア部の奥海都さんによるトークを開催しました。今回の企画のきっかけとなった『ドライブ・マイ・カー』での濱口さんとの共同脚本作業について、ご自身も濱口さんと『ハッピーアワー』『スパイの妻』で共同脚本をされた野原さんから質問が投げられ、どんな役割を担ったのかを話されました。この日上映した『かくれんぼ』はワークショップで制作されました。「映画って、“かくれんぼ”でしょ？」という大江さんの言葉に野原さん奥さんも驚かれますが、その意図を伺ううちに大江監督の映画哲学がどんどん解き明かされてゆきます。演劇の俳優としても活動されていた大江監督ならではの、「演劇とは」「映画とは」そして「その違いとは」が明らかになってゆくトークはとても面白く、久しぶりの監督作を準備しているという大江監督をもっと追っていきたくなりました。