映画研究者である中村紀彦さんをファシリテーターに、映画を通して“開かれた対話の場”をつくりだすことを目指す新企画〈元町映画館オープンダイアローグ〉。#01【映画『WHOLE』から“ハーフ”を考える】を9/4(日)に開催しました。会場はこうべまちづくり会館4Fにある「まちラボ」で、川添ビイラル監督にもお越しいただきました。まちラボでは“地ジュース”の「アップル」「マスコット」（主に長田のお好み焼き屋などでおなじみ）そしてコーヒーが飲めます（有料）。「アップルはチューペット味（ちなみに果汁0%）、マスコットはレモンチューハイのアルコール抜き（こちらはレモン果汁10%）」というまちラボスタッフ今地さんの的確な解説に、参加者たちはドリンク選びで早くも大盛り上がり。ビンで飲めるというのも嬉しいところです。最初は自己紹介と「最近食べておいしかったもの」についてでアイスブレイク。インド料理や台湾料理など、いろんな“おいしいもの”が挙げられます。映画の内容をさらいつつ、「おいしかったものを聞いたのは、いろんな国の食べ物が挙がるだろうと思ったから。食はすでに多国籍になっているのに、どうして人同士だとうまくいかないことがあるんだろう」と中村さんは問いかけます。「“ハーフ”＝“1/2”という意味だと特に意識していなかった」「“ダブル”は期待感もあり強い言葉すぎる印象」といろいろな意見が挙がります。ご自身もそうであり本作制作のためにミックスルーツの様々な人に取材をした川添監督。「どう呼ばれたいか、どう言われると不快感を感じるかは本当に人それぞれ違って正解はない。ただの興味本位か仲良くなりたいと思ってくれてるのかは話しかけられた瞬間にわかる」と話され、相手が誰であれ、尊重する気持ちがあるかないかが重要なのだと改めて感じました。リラックスして意見を言い合える有意義な場となりました！