『距ててて』初日の8/27(土)上映後、監督・主演の加藤紗希さん、脚本・主演の豊島晴香さん、出演の髙羽快さんと湯川紋子さんにお越しいただき、トークを開催しました。加藤さんと豊島さん、キャストのみなさんは、映画美学校のアクターズ・コースの同期生。「映画を撮りたい」と言った加藤さんのもと、一緒に面白いことができそうなメンバーが集まり、『泥濘む』という短編映画を作り2019年のPFFアワードに入選。そして同じキャスト陣／別の話で長編をという野望を実現したのが本作。撮影、録音、照明以外の仕事はキャストがみな兼任して作ったそうです。湯川さんは美味しそうなお料理を次々作る役どころですが、劇中料理も実際に担当されました。現場にあった包丁が切れ味が悪く、アジの頭を落とすシーンに苦労したと話されます。お互いにしか通じない不思議な会話を繰り広げるカップルを演じた髙羽さんは、いろんな現場で助監督などを経験されているそうです。本作の現場は「（準備が足りていなくて）いろいろあり得ない」と言いつつ、「加藤さん豊島さんが“やりたいこと”に猪突猛進している状態を邪魔しない方が面白いと感じたから、あえて手出しを控えた」と愛のある発言。素敵なチームです！「予定通りに終わらなかったりうまく進まないけど、誰もピリピリしてなかった」と湯川さん。「とにかく“楽しい”現場にすることを第一に考えていた」という豊島さんの言葉は当たり前のようでいて実現が難しいことも感じられ、胸に残りました。