新型コロナウイルス感染拡大により、2020年は一年間休止した「池谷薫ドキュメンタリー塾」。準備を重ね、2021年からはオンラインで復活！「池谷薫ドキュメンタリー塾オンライン」第2回を5/27(木)に開催しました。今回は池谷薫監督の代表作でもある『蟻の兵隊』。第二次世界大戦終結後、中国に残留して内戦を戦った日本兵・奥村和一さんから”日本軍山西省残留兵問題”に向き合ったドキュメンタリー。イベントタイトルにもある「狂って撮る」の言葉。如何様にして池谷監督自身が被写体の奥村和一さんを撮る過程で”狂って”いったのか、熱量たっぷりの2時間超の講義でした。前回の第1回『延安の娘』ではカメラ位置や構図、音楽の使い方などドキュメンタリーを撮る上での映像技術のお話がメインでしたが、今回の『蟻の兵隊』はどちらかというと池谷監督が奥村さんとどう向き合ったか、奥村さんと”一緒に”どう『蟻の兵隊』を作り上げていったか、などといった撮影時の監督としての心の持ち方のお話が中心となりました。同じ監督でも作品、被写体が変わればこうも映画の撮り方が変わるのか、と第1回から連続で受講された方にはおわかり頂けたかと思います。次回第3回で取り上げるのは池谷監督作ではなくプロデュース作「ちづる」。こちらもぜひお楽しみに！