『なん・なんだ』初日の4/23(土)上映後、三島ゆり子さんと山嵜晋平監督の舞台挨拶を開催しました。兵庫県在住の三島さん、ドラマの撮影でお忙しいなかスケジュールを調整してお越しくださいました。山嵜監督は『繕い裁つ人』（2015年）の制作部として元町近辺もあちこち駆け回ったそうで、そんな思い出のある場所で上映することになり登壇もできて嬉しいと話してくれました。その言葉を受け三島さんは、「神戸といえば私は『まむしの兄弟』（1971年、新開地を舞台とした菅原文太さん主演の東映ヤクザ映画）ね」と話され会場が沸きます。本作での三島さんは、烏丸せつこさん演じる主人公の美智子の姉を演じ、短いシーンながら強い印象を残します。現場のお話を伺うと、「監督ともスタッフとも初めましてでもう撮影でしょ。しかも朝早くてね。リハーサルも話し合う時間もなく、いきなり撮影始まっちゃって。この人（下元史朗さん演じる美智子の夫・三郎）はもうなんかずっと怖いし」と面白いお話がどんどん飛び出し、客席は笑いに包まれます。もともと撮りたいと考えていたのはもっと観念的な作品で、脚本を務められた中野太さんがうまくドラマにしてくれたと山嵜監督。観た人によっていろんな思いが生まれる作品だからこそ、話し合うきっかけになってほしいと呼び掛けられました。