
『べ・ラ・ミ 気になるあなた』1月24日、映画ライターの木津毅さんをお迎えしてトークイベントを開催しました。
『イケメン友だち』というタイトルで大阪アジアン映画祭上映され、ゲン・ジュン監督も来日した。黒竜江省という寒い地域で撮影され、フランス・ポルトガル出資なので中国舞台ながらフランス映画ぽい雰囲気がある。こんな映画見たことがない、ふつうのおじさんが主演。オフビートでズレがあり、おとぼけを消化するのに時間かかる作品。 中国における状況は LGBTQに厳しい。親は〈家庭〉持ってほしいという圧をかける。 ハッテン場はあるが、締め付け対象になりやすい。 男性同性愛者のマッチングアプリが禁止されるなど、 権利啓発団体に厳しい。上海プライドパレードも出来なくなっている。カジュアルセックスは出来ても親密になりにくい環境、まして中年になると孤独が増す。 監督は、愛を見つけることの切実さ描いた映画という。 私はオフビートにすることで優しい味わい沁みる作品と思う。
本作はゲン・ジュン監督の体験がヒントで、結婚していたが、中年になって自分のセクシュアリティに気づく男性と、HIVの人のドキュメンタリー撮っていた時出会ったこと。 また、この映画はコロナ禍で撮られたため、孤独感募らせる状況だった。それをどう描くか。うら淋しい街で彷徨い、愛や友情みつけられるか。
登場人物にコミカルなテイストがあるのが面白い。 LOVE is LOVE(ハッテン場の店の名前)の意味や、オーナーが意味のわからないこと言うのも面白い。白黒映画にしてタンゴみたいな音楽も含めオフビートコメディとして、クィアの生き方を悲惨なものにしないのがよかった。他者と出会う時、変なことが起こる、ジム・ジャームッシュの影響あると監督も言う。ベラミ(美しい友だち)はゲイの暗号でもある。 モーパッサンの「べラミ」 は見た目美しい男の話で全然違う。 中年男性同士のセックスは、つば吐いたりしておかしく、綺麗なセックスシーンでないリアリティがある。ダンスシーンは美しい。レズビアンカップルの合言葉も同性同士の親密さ表している。 薄毛のぽっちゃりおっさんは、現実のゲイたちの間ではモテないわけではないのでコミカルに消費しないでほしかった。
UFOというのは、思いもしない繋がり(監督談)で映画ならシュールもOKだと。最後のカラーシーンは、リーシュエン(精子提供男性)と女性ふたり関係の今後を自由に想像させる。 根っこにあるテーマは、中国という制限された社会でどう生きるか、男ふたりの言葉「絶望するな」は、監督がクィアに送るメッセージ。 余白ある映画なので見てから皆で話していってほしい。
元町でこれから上映予定の「これからの私たち」(香港)はシビアな中高年のクィア映画。こちらもぜひ観てほしい。















