ドキュメンタリー映画『ぼくたちの哲学教室』の公開2日目は、上映後にまちラボ(神戸まちづくり会館4F)へ場所を移し、初日に引き続いて兵庫県立舞子高等学校地歴公民科の益田由布子先生をお招きし、哲学ワークショップを開催しました。
私立学校の教職を離れ、ビジネスを学ぶために訪れたハワイで、同大学哲学科教授秘書のインターンシップをする中でP4C(Philosophy for Children)を知り、現地の学校で生徒たちが自分で考え、イキイキと発言している姿を目にしたのが大きな人生の転機になったという益田先生。帰国後は公立高校の先生として再び教壇にたち、現在は公共の授業で1ヶ月半に1度、授業にP4Cを取り入れ、今では生徒たちもすっかり慣れてきたそうです。
P4Cを有意義な場にするための約束事やルールを共有し、前日同様に映画の振り返りクイズをした後、今回はみなさんからの問いをまずは投稿してもらいました。最終的にこの日みんなで話を深めることになった問いは「こどもごころってなに?」
小さなお子さんも参加してくださり、難題に挑む参加者のみなさんが益田先生から託されたぬいぐるみを手に、自分の考えを語り、問いを立てた人にわからないところは聞き、すべての人が考えを述べ終えるころには、「こどもごころ」という言葉に対する様々な解釈や想い、使うシチュエーションの違いが存在することも浮かび上がりました。益田先生のファシリテーションにより、安心して意見を言える場が醸成されていくプロセスも味わえたのではないでしょうか。
最後には、
「ハイレベルの言葉が出てきたのが進歩」
「それぞれ意見を持つ、とっかかりだと思った」
「高校の授業に、自分たちの意見を持つ授業が開かれるようになったことに感激、万歳」
「問いをまず出す環境があるのがいいと思う」
など、ご意見をいただきました。1時間半があっという間だった哲学ワークショップ。投稿いただいた問いやご感想はnoteにて公開しています。
詳しくはこちら→https://note.com/motoeihighschool/n/n03a68e3968f0
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