サイレント映画を生演奏で愉しむ「SILENT FILM LIVE」。8/30(日)に記念すべき10回目を『ピーター・パン』で開催しました。有名な物語の初映画化作品であるこちら、主役のピーター・パンを演じるのは原作者J.M.バリー自身が抜擢した当時17歳の女優ベティ・ブロンソン。溌剌とした魅力に溢れていました。鳥飼りょうさんのピアノ即興演奏は、ファンタジックなシーンや、逆にフック船長ら海賊が登場する不穏なシーンなど、多彩な音色でネバーランドの世界に引き込んでくれました。全編通してこれほどまでバラエティに富んだ“音”を聴けるのも本作ならでは。ユニークな動物の造形(特筆すべきはウェンディらの“乳母”として登場するダーリング家飼い犬のナナ!!)や、「応援上映」の元祖とも言えるピーター・パンが観客に要求する「ある呼びかけ」など、スクリーンと楽士と観客が一体となり大いに盛り上がりました。