SILENT FILM LIVE【長編ウィーク】、9/21(火)は『戦艦ポチョムキン』を鳥飼りょうさんのピアノ生演奏付きで上映しました。サイレント映画を、いや、もはや“映画”そのものを代表する作品と言っても過言ではないセルゲイ・エイゼンシュテイン監督の傑作です。何度も観たことのある作品ですが生演奏付きで観るのは初めて。これまでは「大変なことが起きているな」と少し距離を取って見ていた虐殺シーンが、今回はオデッサのいち市民になったかのような気持ちで観ていて苦しくなり涙が出るほど。音楽の力で観る者の立ち位置まで変えてしまうのかと驚きの体験でした。「プロパガンダ映画ということもあり、ピアノも煽動的で高揚感のある演奏にしています。この作品は観る人を映画の中に引き摺り込みたいので」と鳥飼さん。さすがです…！上映後には、シアターセブンのイベントプロデューサー、福住恵さんをお迎えしてトークを行いました。福住さんも「1秒たりとも目が離せない、画の力を存分に感じられる作品」と絶賛。ピアノの緩急に感情を振り回されたと話されます。現在関西で活況を呈しているサイレント映画上映の先陣を切っていたシアターセブンでの活弁上映についてや、いろんな演者（楽士、弁士）での上映をすることについて、また二度と同じ体験はできず、映画館に来ないと味わえないサイレント映画の楽しみについてお話ししました。