『三度目の、正直』3/14(月)の上映後、川村りらさんと書店「1003」店主の奥村千織さんにお越しいただき、「映画と本から女性の生き方を考える」と題しトークを開催しました。企画の発端は、1003で奥村さんから薦められた岡田育さんの「我は、おばさん」を読んで「これは、私のための人生ガイドだ…!」といたく感動した私が、「この本を月島春に読ませたい」と考えたことからでした。“母親”という役割を手に入れようと狂気すら見せる春に、こういう生き方もあるよと伝えたかったのです。月島春という人物の思いや行動原理などを3人で話しながら考えつつ、理想とする“おばさん”になるためにある困難についてもお話ししました。そして、春をはじめとする登場人物たちに読ませたい本を奥村さんにご紹介いただきました。奥村さんが「毅に読ませたい」と紹介してくださった清田隆之さんの「よかれと思ってやったのに」では男女のすれ違いに言及し、春に渡されても読まないだろう毅にどうすれば読ませられるかなど、とても盛り上がりました。ご紹介いただいた書籍はこちら。気になった方はぜひ読んでみてください。すべて1003さんでお取り扱いされています!
「我は、おばさん」岡田育/集英社
「私がオバさんになったよ」ジェーン・スー/幻冬舎
「村に火をつけ、白痴になれ 伊藤野枝伝」栗原康/岩波書店
「よかれと思ってやったのに 男たちの「失敗学」入門」清田隆之/晶文社
「彼女の名前は」チョ・ナムジュ/筑摩書房