夏休みの映画館8/25(水)の『はちどり』上映後、キム・ボラ監督と本作を韓国で配給されたジュ・ヒさんとZoomで繋いでの生配信トークを開催しました。ジュ・ヒさんは「初めて観た瞬間一目惚れした作品」。「1994年を通過した女性ならみんな共感できる感情や体験、抱きしめておきたいような繊細な感情が描かれている」と熱く語られます。韓国公開時は、20-30代の女性たちと作品を結ぶ宣伝を目指したところ、初日から大ヒットしリピーターを多数生み出す“シンドローム”になったそうです。キム監督との質疑応答では、映画の質問ではなく自分の話をし始めるお客さまが多く、監督と観客が一緒に泣くような場面もあり、「まるで癒しの時間だった」と言います。キム監督は、ロードショーが終わってからまたこのように上映される機会ができたことをとても喜ばれ、最初に思いついてから最後まで揺らぐことがなかったという『はちどり』というタイトルに込められた思いを話されました。ウニからの「お母さん」という呼びかけに母が反応しない場面について、当時の母親たちは家事育児を一手に引き受け多忙で自分自身を失っており、母親が自分だけの時間を過ごしているという表現をしたかったとキム監督。また、ご飯を食べるシーンでは人生や心の飢え、家族との葛藤を表現していると話されました。最後に大人になったウニについて、絵が好きだから漫画家になっているんじゃないかな、と想像されました。