韓国映画『夏時間』公開を記念して、4/16(金)の夜にZoomを使ってのオンライントーク【韓国映画・女性たちの「今」】を開催しました。30年にわたり韓国映画を追い続け女性監督たちとの親交も深い映画パブリシストの岸野令子さんと、韓国在住の映画ライター・成川彩さんにお越しいただき、『はちどり』『82年生まれ、キム・ジヨン』『チャンシルさんには福が多いね』など、女性監督による女性を主人公にした映画が注目を集めている社会的背景や、それまでの韓国映画の流れなどをお話しいただきました。本作の原題の意味は「ナムメの夏の夜」で、「ナムメ」というのは男と女のきょうだいのこと。映画には、主人公である女子高生のオクジュと弟ドンジュ、そしてふたりの父親とその妹と、2組の「ナムメ」が登場します。不在なのにその存在感を強く感じる母親の描き方は、是枝裕和監督の影響も感じると成川さん。韓国の女性映画には自身の体験を反映した作品が多いですが、本作はそうではなく、ユン・ダンビ監督が「母の不在により家族の形はどうなる?」と考えたところが制作のきっかけ。岸野さんは、父親の妹が不在の母の代わりにならないところ、また社会派な描き方をしようとしていないところが魅力だと話されます。1996年にスタートし、世界に“韓国映画”の存在を認知させた釜山国際映画祭や、本作と同じく仁川を舞台にしたチョン・ジェウン監督のデビュー作『子猫をお願い』(2001年)あたりから女性監督の存在が目立つようになったなど、これまでの流れを岸野さんに、#MeToo運動の高まりが決定的になった2018年からの韓国社会、映画界の変化を成川さんにお話しいただきました。
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