『まっぱだか』8/22(日)上映後、安楽涼監督、片山享監督、柳谷一成さん、津田晴香さん、大須みづほさんの舞台挨拶を開催しました。本作を複数回観た私ですが、個人的に主役の2人のうち柳谷さんが演じた俊の気持ちがよくわからず、彼についてあまり知れていないという気持ちがあったため、この日はそれぞれが演じたキャラクターについてお話しいただきました。俊は脚本の初稿で片山さんが生み出したキャラクターで、書いた当時（昨年の5月）の自分自身が反映されていると思うと片山さん。安楽さんも「片山さんでしかない」と同意します。俊を演じた柳谷さんは、「大切な人をただ失ったというだけでなく、その人を傷つけたなどの“取り返しのつかないことをした後悔”もあると感じた。前に進むことは現実を受け入れることなので、それをしたくなくて閉じこもっている」と話します。安楽さん演じる友人の吉田とは幼なじみで、大須さん演じる里美とも昔から3人一緒に遊ぶような仲良しで…と、それぞれの関係の形も掘り下げていくとどんどん映画の見え方も開てゆくようでした。「ナツコという名前がついているけどこれは津田晴香だ」と津田さん。ナツコを演じることで自分自身に起きた変化について話してくれました。そして女性からブーイングの多い、片山さん演じる横山。彼について「どこかにセーブをかけることで自分を守っているところがある。でも大多数の人がそうしている。“普通”の人がいちばん残酷」と片山さんは話されました。