『きょう、映画館に行かない？』11/29(月)の上映後、『神戸～都市がささやく夢～』の衣笠竜屯監督と、『光の窓』鈴木宏侑監督の舞台挨拶を開催しました。神戸在住で神戸で映画制作を続けている衣笠監督と、神戸出身の鈴木監督。オムニバスの中でも、特に神戸にゆかりの深いおふたりの登壇となりました。「企画書の提出もないんだ、とびっくりした」と衣笠監督。鈴木監督も大きく頷きます。ほかの参加監督がどんな作品を考えているのかをまったく知る術がないままで、「同じことをやっている人がいるのではないか」と不安もあったと話されます。単に経験と知識不足でそんなことを思いつきもしなかっただけなのですが、「でも開き直るとどんどん楽しくなっていった」と言っていただけて安心しました…。鈴木監督も「企画書に一度してしまうと、その言葉の枠内で完成させようという意識が働くかもしれない。それは作品を狭めることにもつながる」と、元町映画館の考えのなさを逆転の発想でフォローしてくださいました…。いろいろ、勉強になります！衣笠監督は、昔から感じていたという「外の人が持つ神戸のイメージと、中にいる自分が知っている神戸の差が大きい」ことを起点にして作品を作られたそうです。街なかに残された戦争の爪痕など、私も知らないことばかりでした。鈴木監督は、映画館に行きたくなる気持ちをシンプルに問い直し作品制作をされました。そして部屋の整理をしていて見つかったという、本作の原案となったテキストを紹介してくださいました。