
『かば』公開記念特別企画として、2/28(月)に『子どもたちをよろしく』1日限定上映と、寺脇研さん、前川喜平さん、川本貴弘監督のトークを開催しました。『かば』は1985年の大阪・西成が舞台で、『子どもたちをよろしく』はコロナ前夜の北関東の街を舞台としていますが、いずれも貧困や差別などに苦しむ中学生たちの姿を描いています。「『かば』は救いがあるけど、『子どもたちをよろしく』には救いがない。この子たちにも蒲先生のような人がいれば」と前川さん。80年代は校内暴力の時代でしたが、子どもたちは不満を素直に表出させて(=グレて)いました。生徒もぶつかってきていたし、先生たちはそれを受け止めたりぶつかり返したり。学校の窓ガラスが割られまくるということはそんな生徒も学校に来て行動を起こすわけで、やはり学校が居場所のひとつになっていたのだろうと話します。ところが『子どもたちをよろしく』のように現在では、わかりやすくグレる子どもは少なく、問題が見えにくくなっています。2020年、小中高生の不登校はほぼ20万人にまで増加しました。コロナ感染防止のため行かないというケースは2万1千人、親子ともに「学校を信用できない」という確信的登校拒否が2万6千人だそうです。『子どもたちをよろしく』では学校の存在はほとんど描かれません。「学校という居場所をなくした子どもたちに、社会はどう向き合うかを描きたかった」と寺脇さん。不登校の子どもと書籍を作った体験を交え、私たちひとりひとりがどうすべきかを考えようと訴えられました。

















