『カナルタ 螺旋状の夢』初日の11/20(土)上映後、太田光海監督の舞台挨拶を開催しました。神戸大学国際文化学部出身の太田監督、神戸での凱旋上映に感慨深げです。神戸大学の後はフランス・パリ社会科学高等研究院人類学修士課程に進み、このときにシネマテーク・フランセーズに通い詰め映画を浴びるように観たそうです。その後はイギリス・マンチェスター大学グラナダ映像人類学センターで「映像人類学」を学び、アマゾン熱帯雨林で1年間にわたり先住民であるシュアール族の村での調査・滞在撮影により本作を完成させました。「人類学の研究と映画への愛、現時点での自分の集大成」と話されます。日本で暮らす私たちとはまったく異なる文化を持つシュアール族との暮らしは、驚きの連続でした。森は地面がデコボコで泥濘も多く、倒木や垂れた蔓、トゲのある植物などで最初は足元をよく見ながらでないととても歩けなかったそうです。森を進むセバスティアンを追うカメラの映像などは、その暮らしにだいぶ慣れて速く歩けるようになってから撮影したものだと話されました。お客さまからも、見たことのない文化に触れられたと映画から受けた驚きの感想も聞かれ、「人生が変わった」と話される方もいらっしゃいました。