『過去負う者』11/11(土)の上映後、前明石市長の泉房穂さんと舩橋淳監督のトークを開催しました。はじめに舩橋監督から、お客様と一緒に映画を観られていた泉さんに映画の感想を聞かれると「考えるきっかけになる映画なので、より多くの人に見てほしい映画だった」と力強くおっしゃられていました。12年間、明石市長だった泉さんですが「子育ての政策のイメージが強いかもしれないが、犯罪被害者支援と更生者支援もライフワーク」という言葉通り、市長になる前の弁護士時代から泉さんはずっと取り組まれています。そういった経緯もあり、本作でのトーク登壇が実現。舩橋監督から泉さんへ「なぜ日本は自己責任社会なのか」という問いには「政治行政がしないといけないことが制度化できていない。過渡期なのでこういう映画がもっと多くの人に見られることは大事」と泉さん。また「刑務所から帰ってきた人たちに対して”おかえりなさい”と言える街を作る。リスクを街のみんなで背負うというのをコンセプトでやっていた」と明石市長時代の取り組みについてもたくさんお話しいただきました。最後に舩橋監督から映画を受けて一番印象的だった部分は、という泉さんへの問いに、劇中で描かれる若手の保護司の部分だったと泉さん。「人は裏切るものだし、裏切られるもの。それも含めて社会なんだと私は思います」と最後まで途切れることのない熱量でお話しくださいました。