2015年から続いている年末恒例の『ハッピーアワー』の上映と舞台挨拶がありました。
8年連続、元町映画館の最終営業日12/30は5時間17分の神戸を舞台にした大作『ハッピーアワー』で締め括られました。
監督の濱口竜介さんは今年の春『ドライブ・マイ・カー』で一気に国内外の名声が高まり、その影響もあったでしょうか、『ハッピーアワー』鑑賞が初めての方が半数以上を締めました。
一方で繰り返し本作をご覧になっている方々がいらっしゃるというのも作品の力でしょうか。
今となっては昔のことだがさてという感じで舞台挨拶が始まりましたが、いざ登壇者の方々が8〜9年前を振り返ると意外と出てくる新事実に皆様ご自身が驚かれている様子でした。
そしてお客様からの尽きない質問にも答えながら、上映後の1時間余り！が過ぎていきました。
何度も登壇者から舞台挨拶も長い時間になるのでいつご退席いただいてもよろしいですとの気遣いはあったのですが、ほとんどのお客様は最後まで残っていらっしゃいました。
毎年感じている事ですが濱口さんはもちろん登壇者の皆様の一言一言にはその方にしか言えないような言葉が多いです。
それはきっと映画『ハッピーアワー』の上映時間よりも長い長い映画製作に費やした時間が、関わった人の血肉となっているのだと、今年の舞台挨拶の司会を務めた柴田さんの言葉を借りてしみじみ感じました。
また来年、濱口さんと皆様に再会することを楽しみに明日12/31(土)は休館いたしますが、1/1(日)から営業いたします。2023年も元町映画館をどうぞよろしくお願いいたします。