
『親密な他人』7/4(月)の上映後、書店「1003」店主の奥村千織さんと映画ライターの江口由美さんをお迎えし、公開記念トーク《観読往来 vol.2/中年女性は“主人公”たり得るか?》を開催しました。中村真夕監督がインタビューで「中年男性と女子高生のような“おじさんファンタジー”は世に溢れているのに逆だと企画が通らない」と話されていたことを受け、中年女性はなぜ物語の中心にいないのか考察を試み、奥村さんからいろんな本を紹介していただきました。〈中年男性と若い女性〉、逆に〈中年女性と若い男性〉でどんな作品があるのか検索すると、後者はポルノ的なものばかりだったという結果に、「どちらにしてもおじさんが求めるものでしかない」と江口さんが指摘されます。また、おじさんファンタジーが許されるならおばさんファンタジーも許容されるべきじゃないかと言いつつも、やはり自分たちにも「それは見たくない」という思いがあると奥村さん。そこには【中年女性=母】というイメージがあり、規範から外れたことをしたり家族を裏切るようなことはしないというある種の“期待”や“押しつけ”もあるのではないかと話しました。そんな押しつけを感じさせない女性の物語として、奥村さんは「るきさん」(1993年/筑摩書房/高野文子著)と「違国日記」(2017年~既刊9巻/祥伝社/ヤマシタトモコ著)の2冊のコミックを紹介。どちらも男性目線から解き放たれたような女性が描かれており、いずれも女性作家というところもポイントです。また、こんな女性の物語がほしかった!と思わせてくれた作品として「オリーヴ・キタリッジの生活」(2010年/早川書房/エリザベス・ストラウト著)というアメリカの小説も紹介してくれました。こちらは「オリーヴ・キタリッジ、ふたたび」(2020年/早川書房)という続編も出ていてとてもオススメだそうです!















