
メーサーロシュ・マールタ監督特集『アダプション/ある母と娘の記録』7/8(土)の上映終了後、大阪大学人文学研究科・教授でハンガリー語・ハンガリー文学が専門の岡本真理さんによるトークイベントを開催しました。ハンガリー映画は日本では1年に2本くらいのペースで劇場公開されているが、今回のメーサーロシュ・マールタ特集の5本はメーサーロシュの作品群でも初期の作品で社会主義時代の作品はなかなか珍しいそうです。ハンガリーではメーサーロシュ以前に活躍した女性の映画監督はほぼいないそう。メーサーロシュの生い立ちとしては、父が彫刻家だったがソ連でスターリンが粛清を行った時期に、父が粛清にあい15歳くらいまで過ごしたソ連を離れハンガリーへ戻ってきました。戦争、そして社会主義が作品から切り離せないというのが今回の特集で上映するメーサーロシュの作品の多くにみられる特徴ではないかと岡本さんはおっしゃられていました。トークは今回の特集の各作品を岡本さんに簡単に紹介して頂きつつ、ハンガリーで鑑賞されたという、メーサーロシュが最後の作品と公言している2017年の映画にも触れました。身近なハンガリー人の友人も「皆、歴史の話をする」と岡本さん。傷ついた歴史の中で抑圧を受けてきたハンガリーの人々ならではの、そして男性社会の中で抑圧を受けた女性ならではの感覚がメーサーロシュの作品には色濃く反映されており、この2023年に再評価が進むのも頷けるトークとなりました。















