『帆花』4/10(日)の上映後、國友勇吾監督と、伊丹市で重度障害児者の支援をされている李国本修慈さん(NPO法人地域生活を考えよーかい代表理事/有限会社しぇあーど代表取締役)にお越しいただき、トークを開催しました。帆花ちゃんの母親である理佐さんと李国本さんはもう10年来のお付き合いをされています。もともとは理佐さんのブログを友人に紹介されたことをきっかけに交流が始まり、今でも年に1~2度は西村家を訪れるそうです。映画について、障害児とその家族だけでなく、自然の移り変わりや街の風景などがはさまれていてその存在が街とともにあるように感じられることが良かったと李国本さん。障害児者について、さまざまな法整備がされていってはいるもののそこからこぼれる人はなくなりません。國友監督も、社会の枠だけでなく近くにいる人たちも「私には何もできないから…」と、差別や偏見ではなく善意や配慮があるのに(だからこそ)距離を取ってしまうような行動があり障害児者やその家族を孤立させていると指摘されます。“医療的ケア児”“超重症児”という言葉もできましたが、そうしてカテゴライズすることを李国本さんは問題視され、「医療者しか彼らに関われないという専門性に委ねてはダメ。もっとも大事なのは本人と一緒に過ごした時間の積み重ね」と話されました。ともに生きる社会をどういう形で目指すのか、そのヒントが詰まったトークでした。
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